準備学習 絶対学力 どんぐり倶楽部準拠教室 どんぐりーず 通信教育

■「先行学習」ではなく「準備学習」を

「どんぐり」では絶対にやってはいけない、こどもの才能をつぶしてしまう学習を「予習・先取り・先行学習」と考えています。
反対に、こどもの才能を無理なく無駄なく効果的に開花させるのが「準備学習」です。

なぜ「予習・先取り・先行学習」がいけないかというと、「深い理解を妨げるから」です。

●「先行学習」は知らないことを教え込んで問題を解かせる学習です。
●「準備学習」はいま知っている知識を総動員して、自ら工夫して問題を解かせる学習です。

九九を早くに教えて言えるようになった。
すると、本来なら九九ができないがゆえにできた経験(絵図での視覚体験・数の感覚の養成・分け方の工夫・絵図の書き方の工夫など)がなく、この経験によって培われる情報処理網がつくられないまま成長が完了してしまいます。

人には学習の適齢期があります。
【教育年表】
http://homepage.mac.com/donguriclub/ready-go-map.gif

この適齢期を無視してただ「できる」ようにしてしまうと、浅い理解のまま成長が完成してしまうので、応用も利きません。
応用力不足を「パターン学習」で補っても、パターンが増えるだけ(この問題はこのパターン)でやはり応用力は育ちません。

早い時期にパターン学習を身につけてしまうと、パターンにあてはまらない問題に出会っても全く手がでなくなります。これは「勉強」に限らず社会に出てからも同じです。

先の話に戻りますが、九九を早くに教えればそれだけ習熟度が高いと思われるかもしれませんが、実際は全く逆です。
九九は単なる道具にすぎません。
道具をいきなり与えるのではなく、「こうできるかな」「こんなに数えるのは大変だな」という体験を「準備学習」で十分に経験してから道具を与えるのです。するとその道具を手に入れた瞬間に一気に応用までできるようになるのです。

「どんぐり倶楽部」の良質の算数文章問題」は「準備学習」が自然に楽しくできるようプログラムされています。

問題によっては「え~!これが小一の問題?難しすぎない?」と感じるものもあります。

良質の算数文章問題」は正解を導くことが目的ではありません。自ら工夫して絵図を描き、いま持っている自分の知識を総動員して問題を解いていくその過程が大事なのです。「道具」を手に入れるまでの「準備学習」なのです。